松本広域地協

連合松本広域協議会第26回定期総会を行いました

2015-11-27

11月25日(水)に「第25回定期総会」を松本勤労者福祉センターにおいて盛大に開催しました。2015年度活動経過報告のほか、2016年度運動方針、予算、役員体制の全ての議案が可決承認されました。総会の冒頭には、本年5月に急逝した開嶋元連合松本事務局長、松田元連合長野会長を偲び、ご冥福を祈念し、出席者全員で黙とうを捧げました。あいさつに立った佐藤議長は以下の通り述べました。

『ここ数年、何十年に一度と言われる災害が頻発しており、もはや私たちの経験を超えた現象を目の当たりにしている。県内関係だけでも、1年前の神城断層地震、木曽では御嶽山の噴火や土石流災害があり、現在も木曽の観光で風評被害が続いている。長期予報によると、エルニーニョの影響でこの冬は暖冬だが、県中南部では大雪が心配され、昨年2月のような豪雪被害が無い事を祈るばかり。また、東日本大震災、長野県北部地震から4年8か月が経過したが、復興未だなかば。慣れ親しんだ土地を離れ不自由な暮らしの方々がいる。決してこれらの災害を忘れる事なく、息の長い被災地支援を続けて行く。今後も、ご理解とご協力をお願いしたい。第189通常国会は、将来に極めて重い影を落とした。ひとつは、労働者派遣法の改悪。多くの反対の声にもかかわらず強引に決められてしまった。我々は、運動を通じて、不安定で低処遇な派遣労働の拡大を食い止め、派遣で働く人々の処遇改善を粘り強く図って行かなくてはならない。もう一つは、安全保障関連法案。法曹界からは憲法違反の指摘が相次ぎ、成立を急ぐべきではないとの圧倒的世論にも拘らず、自公政権は丁寧な合意形成を放棄、審議が不十分なまま、数の力で強引に押し通した。立憲主義、民主主義を根底から揺るがす政権与党の手法は、暴挙という言葉でも言い尽くせない。いずれにせよ、我々は、この国会で起きたことを、決して忘れてはならない。私たちの闘いは、労働基準法の改悪阻止をはじめとして、これからも続く。働く者・生活者との溝を深める現政権に対する反転攻勢に向けて、引き続き力をあわせることが重要。いまの政治情勢を転換するため、来年の参議院議員選挙は極めて重要な闘いとなる。県区と産別推薦候補12名の必勝に向け総力を結集し行動して行こう。連合松本は、人口急減・超高齢化社会を迎え地方の危機が叫ばれている今、松本広域圏のローカルセンターとして、私たちがこの地域に一生涯にわたって、心豊かに生きて行くために、ひとり一人の多様性を認め合い、誰もが参画し、責任を負担し合う、持続可能な社会づくり、地域づくりに向けた対応を強化しなくてはなりません。労働団体として、地域住民として、生き方、働き方、暮らし方をどうして行くべきかを考え、「あるべき まちづくり」に向けて役割を果たすために、松本市・安曇野市・塩尻市や管内の各村、長野県などの行政に対して積極的に政策提言や連携議員の協力を得て関わってまいります。今後とも、日頃感じているご意見・ご要望を事務局へお寄せいただきます様、お願いします。みなさんの生の声を行政に届け共に改善する活動を進めます。連合松本の発足から来年2月23日で、四半世紀を迎えます。時代が大きな転換期を迎える中、私たちの運動には、これまでの継承と、一方では経験や価値観の延長線上ではない、新たな展開が求められています。殊に組織率が低下し多くの働く仲間が連合に結集できるための労働組合の組織化、そして一人でも多くの方に労働組合に加入して頂く取り組み、組織拡大を進めなくてはなりません。労働組合のある職場で働きながら、雇用形態により非組合員となっている仲間を、組合員の範囲を拡大して組合員とする組織化は、職場の結束と意思疎通の観点から更に重要です。多くの仲間とともに格差を是正し誰もが安心して暮らせる社会を構築する事が、私たちが進むべき道であると確信している。引き続き、皆様のご理解・ご支援をお願いしたい。』