飯田地協

郷土の歴史を語り継ぐ「平和学習会」

2016-08-27

連合飯田域協は、8月27日(土)に下伊那地区平和・人権・環境労働組合会議と共催で、阿智村の満蒙開拓平和記念館で平和学習会を開催し、組合員ら約50名が参加した。
学習会に先立ち、連合長野から戦争の惨事を風化させないためにも継続した支援を行いたいとし、記念館に対して寄付金が贈呈された。
学習会では、記念館副館長の清水可晴氏から記念館建設の経緯と近況、同事務局長の三沢亜紀氏から満蒙開拓団の歴史について講話がされた。三沢氏は、「満蒙開拓については、複雑な歴史、理由があり、その悲惨な出来事が語り継がれてこなかったが、戦後70余年を経て当施設開設をきっかけにつらい歴史を言葉にしてくれる方がおられる。当事の状況に触れ郷土の歴史・平和について考えて欲しい」と熱く訴え、参加者は真剣に聞き入った。
講話の後、証言を記録したDVD観照、館内の貴重な当時の記録・資料を説明を受けながらの見学し、当時の日本の状況や満蒙開拓団の暮らしと逃避行に追い込まれた様子などについて認識を深めた。
萬蒙開拓の歴史において国内で最多の犠牲者を出している当地域において、このような悲劇があったことを認識し、後世へ引き継ぐ機会と位置づけ、2013年から毎年開催しており今年で4回目となる。